746 Giddies!

いろいろ発信したい、というか発散したい。オーストラリアでのバイ(マルチ)カルチャー的生活に葛藤しつつ、日々綴っています。*不定期更新

「Still Me」by Jojo Moyesを読んだ感想

 

 

Goodday!

やっと、オーストラリアに来て一ヶ月が経った。

なんだか職場でドタバタしていたら

あっという間だった。

 

https://gsue.de/wp-content/uploads/2017/04/bee-677330_960_720.png

 

首題に表記した「Still Me」はこっちに来てからすぐに見つけた本であるが、

なかなか時間がなく、読み切るのに時間がかかってしまった。

 

実は、2016年にこの本の前作「After Me」の感想を書いたのだが、

あまりにも文章力がなく、何も伝わらないので

この物語のあらすじをまとめ、感想へと移りたい。

 

映画化された第1作:Me Before You(邦題:世界一嫌いなあなたに)

www.youtube.com

 

あらすじ

ちょっと風変わりなルイーズ・クラークは家族のために仕事を探し回っていた。そんな中、彼女の”ポテンシャル”がウィル・トレイナーの介助師としての仕事で試される事になった。

ウィルは若くして裕福な銀行マンだったが、ルーに出会う2年前のある日、交通事故によって肢体不能になってしまった。彼は昔の「自分」を懐古し、現在のある姿を受け入れずにいたのだが、ルイジアのポジティブな姿勢と献身的な支えによって彼の人生に対する価値観が少しずつ変わっていく。

しかし、彼は最終的にルーに膨大な遺産を残して安楽死を選択する。(ネタバレ)

感想

映画がリリースされた時は、賛否両論だったのを覚えている。

個人的には感動したというか、

深く考えさせられる映画だったのでおすすめだが、

中には「Euthanasia(安楽死)を肯定している」

「一生懸命生きようとしている人に失礼」といった声があった。

 

ハッピーエンドではないことには確かに、

すっきりしない映画だった。

 

 

二作目:After You

2015年に出版されてから、またもやベストセラー小説となった。

http://www.kmart.com.au/wcsstore/Kmart/images/ncatalog/f/1/42414391-1-f.jpg

 
あらすじ

Me Before Youから約半年経ち、

ウィルが残したロンドンのアパートでの暮らしから話がスタートする。

ウィルの安楽死という決断を変える事ができなかった罪悪感と、

ウィルを亡くした喪失感から、物事に気合が入らないルー。

いつものように空港でのアルバイトを終え、

お気に入りの屋上バルコニーでお酒を飲んでいた。

酔いすぎたのか、足を滑らせ全治数ヶ月の大怪我を負う。

 

しかし、誰が夜中に救急車を呼んだのか、?

その正体は、ウィルの娘を名乗るリディアであった。

救急救命士のサムとのロマンス、

ウィルを失った喪失感との葛藤、

ウィルの血を引くリディアを守らなければという責任と母性の中で、

ルーはまた”誰かのために”一生懸命走り回る。

 

感想

ウィルを失ってからの1年ほどを描く物語ということで、

とにかく内容が濃い小説だった。

正直なところ、一貫性というか、何を伝えたい物語だったのかは、

三作目の「Still Me」を読むまでわからなかった。

しかい、テンポの良い小説なので、飽きずに読めると思う。

(3作目を理解するには2作目は必読)

 

3作目(最新作):Still Me

2018年1月にリリースされた最新作。

https://i.ebayimg.com/images/g/KbwAAOSw3wVafCdl/s-l225.jpg

あらすじ

ネーサン(ウィルの専属看護師)の声がけによって

ルーはニューヨークに移り住む。

付き合い始めのサムとは遠距離恋愛になってしまうが、「SAY YES」何事にもトライすることをアドバイスしてくれたウィルの意向に従うことにしたのだ。

大金持ちのゴプニクスの妻にアシスタントとしてつき、

持ち前のポジティブさで彼女をサポートする。

しかし、あることがきっかけで解雇され、

サムともうまくいかず、、

絶望の中、ウィルにそっくりなジョッシュに出会う。

ニューヨークでの葛藤の中、

彼女が「自分とは誰なのか」を見つけ出していく。

 

感想

467ページに及ぶストーリー。

こんな長い本を日本語でも読んだことがなかったので、読み切れるか心配だった。

実際、続きやオチが気になってなんども後ろから読もうとしてしまった。

しかし、じっくり読んで、ルーの身の回りに起きることに一喜一憂した。

それくらい、ルーの世界に入り込めたストーリーだった。

 

セッティングが「ルーにとって新しい土地でのチャレンジ」であり、

「金と名声に満ちた人たちとの生活」。

この2つがなんとも私の現状と重なりあい、共感しながら読むことができた。

 

「自分とは」という問いかけは、私にとっても大きな問いかけで、

なりたい自分を見つけ出す過程にいる私に大きな影響を与えてくれた。

 

 

特に共感したシーンは以下。

 

上司との会食に誘われたジョッシュが

"Sorry, Louisa, but they're not really appropriate for this evening."

(「ごめんね、ルイーザ、でもその服は今夜にふさわしくないよ。」)

と言って、ルーに着替えるように求めるシーンがある。

 

そこで服飾関係で働いていたことのあるおばあちゃんに助けを求める。

 

(Lou- what should I wear?)

"Exactly what you have on."

(Lou-But he said it's not suitable.)

"For who? Is there a uniform? Why aren't you allowed to be yourself?"

 

誰がなんと言おうと

自分に似合う服を着るというのが彼女のアドバイスだった。

 

私は特にファッションに興味はないが、

服は一番自分を表現し、見せつけられるアイテムだから、

こんなこと言う人とはどっちにしてもいつかうまくいかなくなる。

(言われたことあるので、気持ちはとてもわかる 苦笑)

 

ルーのファッションセンスが奇抜なのも、

「自分」の表現方法を象徴していたのだと気づいたフレーズだった。

 

3部全て読んでの感想

 

この3部作を全て読み切って、

「自分とは "who you really are"」という問いかけが

大きなテーマであることがはっきりした。

 

1作目の映画を見終わった時は、

「なぜ、あんなに幸せそうだったのに死を選んだのか」

と疑問に思っていた。

 

しかしその疑問はこの3作目を読んだことによって、クリアになった。

 

「自分」の求める「自分」であることの大切さ、

それをウィルは訴えていたのではないか。

 

映画の中で(もう一回見た笑)、

ルーとウィルがお気に入りのベンチで

さらに素敵な場所とウィルが思うパリについて話していた時、

 

”I want to go there as Me. the old me.”

(「本当の自分として行きたいんだ。昔の自分。」)

 

とウィルが言ったのは、

肢体不全のウィルはウィルではないと感じていたからであるだろう。

 

 

「Me before you」の意味をじっくり考えてみても、

「あなたに出会う前の私」と

「あなたの前での(in front of)私」との間での葛藤が感じ取れる。

 

安楽死は、究極な形での「過去の自分を捨てる」という象徴なのではないだろうか。

 

とにかく、今思い返して見れば、

ルーの身の回りに起きていた事柄、

(例、ルーの姉トリーナの新しいパートナーや母ジョージーのフェミニスト化、ウィルの娘の家出)

それは全て「自分らしさ」を象徴する。

 

自分探しとは、どんな人も通るJourneyである。

誰が読んでも共感するフレーズが一つや二つあるのではないか。

 

それから、ルーのあのお喋りなフレーズを思いついた

作者のJOJOは素晴らしいユーモアの持ち主であるに違いない。

 

 

総括して、Me Before You, After You, Still Meは読んで大正解だった。